映画『UDON』効果で第2次“高値安定期”、行政も民間もうどん関連でいろいろ動いています
平成19年(2007)は前年に公開された映画『UDON』の“フィーバー”も一段落して、「祭りの後のざわつき」が次第に落ち着いてきた1年。「讃岐うどん巡りブーム」は2000年頃の第1次ピークに続いて、映画効果で第2次の“高値安定期”に入りました。そうした中、民間ビジネスでは「加ト吉」が不正取引騒動に端を発してJTに買収されるという激震が走りましたが、うどん関連の小さな“弾”があちこちで撃たれてそれなりに賑やかな動きを見せ、行政関連では映画『UDON』を含む「フィルム・コミッション」等でにわかに活気づいた県や関係団体がいくつか動きを見せていました。ではまず、行政関連の話題から新聞記事を拾っていきましょう。
県が「うどんツーリズム元年」を宣言
年明け早々、新聞に「うどんツーリズム元年」という大きな見出しが載りました。
まち歩きツアー、全国に売り込め 今年は「うどんツーリズム元年」 県、「団塊」に照準 地域の歴史・文化PR
県は、団塊世代の大量退職が始まる2007年を「うどんツーリズム元年」と位置付け、香川の個性豊かな歴史や文化、風土に讃岐うどんを絡めた「まち歩きツアー」を全国に売り込む。地域が主体的に取り組んでいる既存の「まちづくり型観光」をPRするとともに、新たなツアーコースの掘り起こしなどを支援。交流人口の拡大を図り、にぎわい創出や地域活性化につなげる。
まちづくり型観光は近年、全国で注目されており、県内各地の取り組みも話題を集めている。県は今後3年間、まち歩きツアーを重点事業として推進する方針。消費の新たな担い手として注目される団塊の世代に照準を合わせ、地域独特の懐かしい風景や体験を楽しめるまちあるきを提唱する。事業名称は、ひと目で香川と分かる上、うどんのように粘り強く長続きするようにと願いを込めた。少人数でゆったりと旅を楽しむスローツーリズムの香川版と位置付けている。
事業は、松平藩ゆかりの地を訪ね歩く「たかまつ松平藩まちかど漫遊帖」や、「むれ源平石あかりロード」、旧商家の讃州井筒屋敷(東かがわ市)を拠点にしたツーリズムなど、既存のツアーをまとめて雑誌などで全国に情報発信。旅行会社と連携し、今年秋向けの旅行商品も企画する。また、地域が新たに企画したまちづくり型観光のPR支援を行うほか、各コースの連携やうどん屋に立ち寄るコース設定も検討する。コースに物語性を持たせるのがポイントで、ボランティアガイドへの協力や育成も視野に入れる。
県は今後の観光事業の目玉として、08年にオリーブ植栽100周年や瀬戸大橋開通20周年など瀬戸内海にちなんだ記念事業を予定。07年はうどんツーリズムの中で、これらのプレイベントにも取り組む。観光交流局によると、09年以降も07、08年の観光事業を継承するイベントの実施を検討中。「インパクトのある事業を全国に売り込み、交流拡大を図っていきたい」としている。
「うどんツーリズム元年」というのは、香川県が打ち出した新しい観光政策。「まちづくり型観光」とか「スローツーリズム」といったコンサルタントが好きそうな用語(笑)が並んでいますが、要するに「まち歩きをしよう」という、“小型”の観光プロモーションですね。これと前後して全国の地方自治体の観光政策で「滞在型観光」とか「周遊型観光」とか「着地型観光」とか「都市型観光」とか、いろんな用語が繰り出されていましたが、どれも基本的にはよく似たことをやり続けているようです(笑)。
ちなみに、これまで県主催のイベントに「うどん」や「麺」の名前が付いたことはありましたが、県の施策にあからさまに「うどん」の文字が付いたのはたぶん初めてです。「まち歩き」では弱いので、名前だけでも「うどん」の“ご威光”に頼ったのかもしれません(笑)。
続いて5月に、「わがかがわ観光推進協議会」が「うどんツーリズム元年」の旗印の下、19年度の事業計画を決めました。
「うどんツーリズム元年」PR わがかがわ観光推進協 07年度事業計画決まる イベントをネット配信
わがかがわ観光推進協議会(会長・真鍋知事)の2007年度総会が11日、高松市内であり、本年度の事業計画を決めた。07年度はまちづくり型観光に全国ブランドのうどんを組み合わせた「うどんツーリズム元年」と位置付け、全国に香川の魅力をPRするための効果的な情報発信などに努める。総会には県観光協会や県商工会などの代表者ら約20人が出席。川池県観光交流局長は「来年は瀬戸大橋架橋20周年やハマチ養殖80周年などというメモリアルな年。来年に向けて、全国から大勢の観光客を呼び込むための取り組みも進めていきたい」とあいさつした。
事業計画では、7月から始まるうどんツーリズム推進事業や来年の記念イベントのPRに向け、情報発信を強化する。「観光香川・旬の情報発信事業」では、これまで年2回発行していた「香川イベントガイドブック」を「香川イベントガイドウェブサイト」に衣替え。インターネットで常に最新情報を提供するとともに、キーワードによる検索機能も持たせ、利便性を高める。
「わがかがわ観光推進協議会」は、会長が真鍋知事で総会の出席者が県観光協会や県商工会、県観光交流局等とあるように、県と一心同体の組織ですから、当然「うどんツーリズム元年」のプロモーションに沿って動きます。「うどんツーリズム」は「まちづくり型観光に全国ブランドのうどんを組み合わせた」と位置づけられていますが、記事を見る限り、「瀬戸大橋架橋20周年」とか「ハマチ養殖80周年」とか「情報発信の強化」とかいう言葉は出てくるものの、「うどん」を中心に据えたプロモーションは見当たりません。
そして、「うどんツーリズム元年」のキックオフイベントが行われました。
地域の魅力再発見 まち歩きで名所発掘(善通寺) うどんツーリズム、キックオフ
うどん文化を中国から伝えたとされる弘法大師空海の生誕地・善通寺市で17日、うどんを味わい観光名所や名物を歩いて探すイベントがあった。参加した家族連れらは、ボランティアガイドの案内で門前町を彩る商店街や旧陸軍の兵器庫だった赤レンガ倉庫などを見学。見落としていた地元の知られざる観光名所に驚きの声を挙げていた。
観光立県として県が推し進める香川版スローツーリズム「うどんツーリズム」のキックオフイベントとして開催。まち歩きは、午前と午後でコースを変え2回行い、家族連れ螺併せて約60人が参加した。…(以下略)
「うどんツーリズム」のオープニングは「善通寺のまち歩き」でしたが、「うどん」は「うどんを味わい」とあるだけ。やはり「うどんツーリズム元年」における「うどん」は、“まち歩きの添え物”的なポジションです。
「世界麺フェスタ」の計画と準備が始まる
この翌年の平成19年に県(観光協会)と高松市、善通寺市、香川大学の共催で、後援や協力に国の省庁や国内マスコミや関係団体から海外の観光局等まで巻き込んだ「世界麺フェスタ2008inさぬき」というイベントが開催されるのですが、この年はその「麺フェスタ」を前宣伝するため、準備段階から新聞に記事がいくつも載っていました。まず、6月に報道されたのは、「世界麺フェスタ」の構想。
世界麺フェスタ構想 うどん文化アピール 日本を代表する「食」に
讃岐うどんを日本を代表する「食」の一つに。県観光協会(会長・梅原利之JR四国会長)は来年県内で、空海が持ち帰った「うどん」のルーツとされるシルクロード沿線地域の麺などを集めた「世界麺フェスタ」(仮称)の開催を計画している。まだ構想の段階で具体化はこれからだが、同協会は1日から、うどんに似た麺文化を持つウズベキスタンに視察団を派遣、同フェスタへの参加を要請するなど着々と準備を進めている。
同フェスタは、麺を切り口に讃岐うどんの源流といえるシルクロードの沿線地域との文化交流を行う「麺の祭典」。同協会は昨年9月にも視察団を中国・西安市や新疆ウイグル自治区に派遣し、さまざまな麺を体験。新疆ウイグル自治区にある約3000年前の遺跡で発見された小麦をDNA分析した結果、讃岐うどんに使う小麦と同じ種類だったことも確認している。
「空海や讃岐うどんは全国的に有名だが、空海が中国からうどんを持ち帰り讃岐に伝えたとされることや、その空海が善通寺市で生まれたことは知られていない」と同協会の松岡勝哉専務理事。この事業は「シルクロード」や「空海」「善通寺」というキーワードを一つに繋げ、讃岐うどんの歴史や文化を全国にPR。香川の「食」から、スシやテンプラなどと並ぶ日本を代表する「食」の一つとして世界に発信する試みでもあるという。
同協会によると、瀬戸大橋開通20周年となる来年4月10日にオープニングを行い、空海の誕生日の6月15日に善通寺でフィナーレを迎える計画で、期間中のゴールデンウィークや土日を中心にイベントの開催を予定。イタリアやトルコ、中国などのシルクロード沿線各国や日本各地の麺を実演する他、特産品を集めたバザール、シルクロードをテーマにした音楽祭、舞踊交流、麺をテーマにしたシンポジウムやパネルディスカッションなどの構想を練っている。計画の具体化や資金集めなど、実現にはまだ多くのハードルがあるが、「壮大な構想だとは思うが自信を持って取り組んでいる。是非とも全国、世界から客を呼べるイベントにしたい」と梅原会長。実現に向けた関係者の努力に期待したい。
フェスタの詳細は翌年の記事に委ねますが、要するに、「シルクロード」「空海」「善通寺」をキーワードに「麺」や「文化」の交流フェスティバルを開催しようという構想。県の観光協会主導ですが、これは「観光イベント」というより、「学術文化イベント」という感じですね。
そして10月にイベントの実行委員会が設立され、具体的な事業計画が発表されました。
食堂やシンポ、音楽祭… 麺が結ぶ国際親善 「世界麺フェスタ」事業計画決まる
来年5~6月に県内で開催する「世界麺フェスタ2008inさぬき」の実行委員会設立総会が4日、高松市内のホテルであった。同フェスタは、空海が持ち帰ったとされる「うどん」のルーツであるシルクロード沿線地域の麺などを集めた初めての「麺の祭典」。麺を切り口にした国際親善を深めるため、成功に向けて官民挙げて準備を進める。
設立総会には、委員を務める行政や経済界、大学などの代表者ら約40人が出席。会長に梅原利之県観光協会長(JR四国会長)を選んだ。事業計画によると、同フェスタは来年5月3日から空海の誕生日の6月15日まで。5月2日に前夜祭があり、同3~6日に高松市のサンポート高松、6月13~15日に善通寺で開催する。期間中の週末にも県内各地でイベントを開く予定。
キーワードは「シルクロードは麺ロード」。イタリアやウズベキスタン、中国などシルクロード沿線7カ国・地域や日本各地の麺や文化を紹介。麺を味わえる食堂が並ぶ他、特産品を集めたバザール、麺に関するシンポジウム、シルクロードをテーマにした音楽祭などを盛り込んだ。同フェスタのPR策としては、子どもたちやボランティアによる小麦を使ったオブジェ作りなどを計画している。総事業費は1億3000万円で、協賛金や寄付金などを充てる方針。梅原会長は「讃岐を舞台にした世界イベント。民間レベルの文化交流を深め、世界に発信したい」と意気込みを語った。
前年に県観光協会が中国に視察団を派遣して「シルクロードは麺ロード」という報告を行いましたが、それを受けて大きなイベントにまとめ上げようという計画で、総事業費1億3000万円の、そんじょそこらの民間ではとてもできないイベントです。ちなみに、うどんのルーツについては昭和40年代に「奈良時代に渡来説」と「空海持ち帰り説」が並立していましたが、その決着が付かないまま昭和50年代以降は新聞に全く載らなくなっていました。しかし「麺フェスタ」の開催に当たって、イベントの大きな根拠の一つとして「空海持ち帰り説」が再び登場しています。
そして「県麺交流の翼」と名付けられた訪中団が結成され、友好交流とともに「麺フェスタへ」の参加を呼びかけるため、昨年に続いて再び中国へ向かいました。
麺の日中交流へ 訪問団が陝西省に出発
中国・陝西省で麺を通じた交流を図る訪問団「県麺交流の翼」が16日、陝西省西安に向けて高松空港を出発した。讃岐うどんと現地の麺の食べ比べなどで友好交流を図る他、来年5~6月に県内で開く「世界麺フェスタ2008inさぬき」への参加を呼びかける。陝西省は、うどんの技法を持ち帰ったとされる空海が密教を学んだ長安(現西安)がある地で、県と友好県省提携を締結している。訪問団は県観光協会が派遣、観光関係者や一般県民ら101人が参加した。
一行は、17日に空海が学んだ西安の青龍寺で開く献麺式や、西安の麺と讃岐うどんを食べ比べる麺交流会などに参加。18日以降は4コースに分かれて行動する。シルクロード沿線地域の麺などを集める同フェスタへの参加も要請する計画。…(以下略)
先の記事では空海は「うどんのルーツを持ち帰ったとされている」と書かれていましたが、こちらの記事では空海は「うどんの技法を持ち帰ったとされている」と、より具体的になっていました。「麺フェスタ」はそのコンセプトにおいて空海が重要な役割を担っているようなので、もうそこは否応なしに大前提です(笑)。
うどんの“復刻イベント”が2つ
続いて、「歴史の中で消えていった讃岐うどんを復刻させよう」というイベントが行政と民間で2つ開催されました。まず1つ目は、県主催の、宇髙連絡船の甲板で販売していた通称「連絡船うどん」の再現イベント。
名物うどんに舌鼓 連絡船開設記念で復活(高松港)
宇高連絡船の開設日(12日)を記念したイベント「まんでがん宇高連絡船」(県主催)が12日、高松市サンポートの高松港旅客ターミナルビル宇高連絡船展示場で始まった。甲板で販売していた名物の「連絡船うどん」が復活、来場者が瀬戸内海を眺めながら懐かしの味に舌鼓を打った。午前11時、出港を知らせていた銅鑼(どら)の音を合図にうどんの販売がスタート。会場に設けた屋台で140食が次々に振る舞われ、来場者は海を見渡せる場所でうどんをすすり、当時に思いをはせた。…(以下略)
「連絡船うどん」は昭和63年(1988)年に瀬戸大橋が架かった時に廃止になり、その後、平成13年(2001)に高松駅のホームに「連絡船うどん」という立ち食いの店ができました(令和3年に営業終了)。従って、この「まんでがん宇髙連絡船」のイベントで「連絡船うどん」が振る舞われた時は高松駅ホームの「連絡船うどん」も営業していたと思われます。
ちなみに、讃岐人にとって「宇髙連絡船の甲板で食べるうどん」の記憶は「味の記憶」より「風情の記憶」の方が断然大きいわけですが、このイベントで“復活”させた「連絡船うどん」は「高松港旅客ターミナルビルの宇髙連絡船展示場で海を見ながら食べる」という趣向。残念ながら、このイベントも高松駅ホームの「連絡船うどん」も、その「風情の復活」はなかなかできなかったのですが、そこは消えていったものへの“ないものねだり”で仕方がありません。
続いて、地元製粉業界の“雄”「吉原食糧」が、讃岐うどんの歴史に「小麦粉」という切り口でアプローチする「讃岐うどんの食べ比べイベント」を始めました。
昭和初期、大阪万博、2015年の3種食べ比べ うどん文化未来に 「80年前の麺もおいしい」 味や香り、歯応え確認(坂出)
うどん文化を未来に伝えるイベントが28日、坂出市林田町の製粉会社・吉原食糧であった。昭和初期や豪州産が主流となった大阪万博(1970年)当時の麺、両方の長所を取り入れて試作した近未来(2015年)麺の3種類が登場。訪れた家族連れらは、味や香り、歯応えの違いなどを確かめながら、日常の食卓に上る郷土食の歴史や背景に思いを巡らせた。
市場が求めるうどん用小麦の嗜好の変化に気づいた同社の吉原良一専務(50)がイベントを発案、今年4月から準備を進めてきた。昭和初期のうどんは、「さぬきの夢2000」を石うすで1回挽いた粗びき粉を使用。繊維質や栄養分が現在のものより約6倍も多いという。香り、うま味は最高だが、変色と味の劣化が早いのが欠点。日本人好みの小麦を栽培し、うどんに使う中力粉の開発技術に優れた豪州が、日本への輸出に力を入れ始めたのは昭和40年代。タンパク質を多く含んだクリーム色の麺が人気を博し、以来豪州産のASW(オーストラリア・スタンダード・ホワイト)は、うどん市場で圧倒的な主流となっている。近未来麺は、同社が、両方の長所をブレンドして5月に売り出した「讃岐プレミアム」をさらに改良。表面はつややかで軟らかく、中は弾力があり、口に含めばうま味や香りが広がる。…(以下略)
今も続いている、吉原食糧のいろんな小麦粉を駆使した讃岐うどんの食べ比べイベント『讃岐うどんタイムカプセル』」の第1回です。記事にはなぜかそのタイトルは書かれていませんでしたが、第1回は「さぬきの夢2000」をベースにして作った「昭和初期の麺」と、オーストラリア産ASWを使った「大阪万博当時の麺」と、吉原食糧のブレンド粉を改良した「近未来の麺」の3種類の麺の食べ比べ。過去のうどん当時の小麦粉が現存しないので“忠実な再現”はできませんが、資料やデータを元にそれぞれの特徴を打ち出すという趣向で、さぬきの“麺食い”のレベルアップに貢献する、斬新でなかなかマニアックな取り組みです。
定番イベントは例年通り開催
その他のうどん関連の定番イベントの開催状況は以下の通り。
●(1月7日)………こんぴら温泉まつり「三麺交流」(出雲そば、三輪そうめん、讃岐うどん)
●(2月10、11日)…坂出天狗まつり「天狗うどん接待」
●(4月7、8日)…「讃岐うどんツルツルツーデーウォーク」
●(5月4日)………丸亀お城まつり「全日本うどん選手権」「丸亀素人手打ちうどん味自慢大会」
●(6月15日)………「うどん法要」
●(8月13日)………高松まつり「さぬきうどん大食い選手権」
●(11月18日)……「どじょ輪ピックinさぬき」
前年に始まった「こんぴら温泉まつり」の「三麺交流」は、この年も出雲そば、三輪そうめん、讃岐うどんの3種を集めて開催。丸亀お城まつりのうどんイベントは、2001年までは「さぬきうどん早ぐい・大ぐい競争日本一決定戦」というタイトルでしたが、2002年から「全日本うどん選手権」という壮大なタイトルに変わり(笑)、この年はさらに「丸亀素人手打ちうどん味自慢大会」が追加されました。
あと、2年目を迎えた総本山善通寺での「うどん法要」は、演出がちょっと話題に。
うどん文化定着に感謝 善通寺で法要 園児ら、空海に打ち立て献上
弘法大師空海が中国から讃岐に伝えたとされるうどん文化の定着に感謝する「うどん法要」が15日、総本山善通寺で行われた。昨年の同寺創建1200年祭から、誕生会に合わせて実施している法要。献麺式やお焚き上げなどで、郷土が全国に誇る食文化のさらなる発展を誓った。法被姿で手作りのうどん鉢飾りを頭に乗せた幼稚園児らが、空海に打ち立てのうどんを献上。お焚き上げでは読経が続く中、製麺業者らから集めたせいろや割りばしを次々と炎の中に投げ入れ、手を合わせていた。法要後には園児や市民ら約200人がさぬきうどん音頭を奉納した他、参詣者らに2000玉のうどんが振る舞われた。
マイクロフィルムの写真が黒くて見にくいのですが、献麺式や「さぬきうどん音頭」の奉納に駆り出された幼稚園児たちは、頭に「うどん鉢」の作り物を載せ(られ)ています(笑)。この写真が全国ネットの新聞等に載ったところ、ネット上で「さすがうどんの香川、やることがおかしい」とか「何もわからない園児に何をやらせるんだ」とかいった半笑いのコメントが結構寄せられていたのですが、主催者側は何のその。この「頭にうどん鉢を載せ(られ)た園児たち」は、翌年の「世界麺フェスタ」にも増員されて登場しました。
ローソンと「さか枝」が共同開発でうどんのコンビニ商品を発売
ではここから、民間のうどん関連ビジネスの動きです。まず、コンビニ大手のローソンが「讃岐うどん」を商品化しました。パートナーのうどん店は高松市番町の「さか枝」です。
本場のさぬきうどん全国へ ローソンが「さか枝」と共同開発 21日から発売
ローソンは、高松市番町のうどん店「さか枝」と共同で新商品の「ごぼう天ぶっかけうどん」と「おろしぶっかけうどん」を開発、21日から全国の約8500店で発売する。同社がうどん店とタイアップして商品開発したのは初めて。…(以下略)
記事では商品の形態が書かれていませんでしたが、コンビニ商品ですから半生うどんではなく、すぐ食べられるタイプのうどん商品です。「さか枝」は大衆セルフ店で、「ごぼう天ぶっかけうどん」と「おろしぶっかけうどん」は「さか枝」の名物メニューではありませんから、ざっくりと「讃岐うどん」というくくりで捉えた新商品ではありますが、スポット的とは言え天下のコンビニが「讃岐うどん」を商品化するほどに、「讃岐うどん」のブランドはレベルアップして不動のものになってきました。
吉原食糧が讃岐うどん用の新しい小麦粉「讃岐プレミアム」を開発
「吉原食糧」が開発した讃岐うどん用の新しい小麦粉「讃岐プレミアム」が、新聞で紹介されました。
讃岐うどん用新小麦粉開発 吉原食糧、差別化商品に
製粉業の吉原食糧(坂出市)は、讃岐うどん用の新しい小麦粉「讃岐プレミアム」を開発した。小麦の中心部と周辺だけを抽出して製粉した小麦粉で、麺の透明感や黄色めの色調、適度な弾力感やうま味を引き出した。県産の「さぬきの夢2000」とオーストラリア産の小麦を使用し、それぞれの特徴を生かしている。うどん店や製麺会社に差別化製品として販売する。…(中略)…少量しか製粉できないため、価格は通常製品よりも5割程度高いが、吉原専務は「うどん店や製麺会社に新しいうどんの素材として使用に挑戦してほしい」としている。
製粉会社は国内外から仕入れたいろんな種類の小麦を挽いて小麦粉にしているわけですが、その挽き方やブレンドの仕方などで、これまたいろんな種類の小麦粉商品が販売されています。そしてブーム以降、製粉業界だけでなく通の客の間でも「金魚や「雀」「丸香」「白椿」「緑あひる」等々、粉の種類の名前が飛び交うという、おそらく全国でもかなり珍しい“マニアックぶり”を見せていました。
ただし、これまで「ASW」や「さぬきの夢2000」等の讃岐うどん用の「小麦」は何度も新聞に載ってきましたが、讃岐うどん用の「小麦粉」の話題が新聞記事に大きく載ることはほとんどありませんでした。それがここで記事になったというのは、これもブームの“進化”の表れの一つかもしれません。
台湾の讃岐うどん店が、台湾と香川をつなぐ
香川のPRプロモーションとして展開している「さぬき大使館」に、台湾のセルフの讃岐うどん店「土三寒六」が認定されました。
県の「さぬき大使館」、台湾のうどん店認定
県は18日、香川のイメージアップに協力してもらう「さぬき大使館」として、台湾の讃岐うどん店「土三寒六」を新たに認定した。海外の「さぬき大使館」は3店目で、国内を合わせると計25店になった。同店はセルフ方式で、香川などで修業を積んだ樺島泰貴さん(34)が昨年6月に出店。自ら製麺するなど手打ちを見せるブースがある店は台湾では唯一で、本場の讃岐うどんの魅力を伝えている。…(以下略)
そして、樺島さんが台湾でとても積極的に動いてくれた結果、台湾のテレビ局が香川の取材にやってきました。
香川の魅力台湾へ 台北のTV局、番組制作で来県 うどん、お遍路…「楽しさ詰まっている」
香川の観光地や文化などを台湾で紹介しようと、台湾大手テレビ局の番組制作スタッフらが来県し、讃岐うどんや遍路文化、栗林公園など県内各地の魅力をカメラに収めている。…(中略)…番組制作は今年1月、県内などで修業を積んだ樺島泰貴さん(35)が出店した台北市の讃岐うどん店を県が香川のイメージアップに協力してもらう「さぬき大使館」として認定したのがきっかけ。樺島さんが県と台北市のテレビ局「三立電子台」との橋渡し役となり、実現した。…(以下略)
いくつかの人気うどん店で話を聞いたところ、この後、台湾からの讃岐うどん巡り客が目に見えて増えたそうです。
「加ト吉」がJTに買収される
3月に「加ト吉」で“循環取引”という不正会計が発覚。4月に加藤義和社長が引責辞任し、11月に「JTと日清が加ト吉を買収する」と発表されました。
JTと日清、「加ト吉」買収を正式発表
日本たばこ産業(JT)と即席麺最大手の日清食品は22日、冷凍食品大手の「加ト吉」を共同で買収すると正式発表した。買収額は約1090億円。買収後に3社の冷凍食品事業を統合させる。統合後の売上高は約2600億円で、国内最大規模となる。…(中略)…JTが加ト吉株をすべて取得した後、日清に49%を譲渡する。その上で来年4月に冷凍食品事業を「加ト吉」に集約して統合。…(中略)…「加ト吉」は3月に循環取引と呼ばれる不正会計が発覚。2007年3月期連結決算で純損失が98億円と過去最悪の赤字に陥り、経営再建が課題になっていた。食品事業を強化したいJT、日清と思惑が一致した。
この年の香川県内経済界最大の事件です。この後、紆余曲折あって翌2008年4月に「加ト吉」はJTの完全子会社になり、2010年に「テーブルマーク」に商号変更。「加ト吉の冷凍讃岐うどん」は現在、「テーブルマーク」と「加ト吉」の両方の名前が入って販売されています。
小規模うどん店の排水処理装置導入は進まず
平成16年(2004)に突然出てきて騒動になった「小規模うどん店の排水処理問題」は、何やらうやむやな感じのままその後の報道が途切れていましたが、あれから5年が経ち、久しぶりに関連記事が出ていました。
環境に優しいうどん店に 排水処理装置、きょう稼働 高松の企業が県の補助金活用し1号機開発
うどん店や製麺所からの排水の汚れを軽減しようと、県内の企業が県の補助金を活用して高濃度うどん排水処理装置を開発した。微生物の働きにより、排水中の有機物を分解・浄化する仕組み。でんぷんを多く含む麺のゆで汁に特化することで、処理水量の低減や装置の小型化を実現した。…(中略)…開発したのは、排水処理装置の製造などを手掛けるCNT(高松市)。2006年度に県から約100万円の補助を受けて開発を進めていた。…(中略)…
第1号機は、高松市香川町川東下に移転オープンする人気うどん店「池上製麺所」に設置。11日のオープンに合わせて稼働を開始する。処理槽は1日当たりうどん600玉分の処理が可能で、浄化した水はそばの用水路に流す。設置費用は約200万円。県は、水質汚濁防止法の規制を受けない小規模事業所(排水量が日量50トン未満)の排水処理対策を進めるため、民間企業の技術開発支援などに取り組んでいる。県環境管理課は「讃岐うどんが全国的に注目を集める中、環境に優しい排水処理をPRしたい」としている。
平成16年(2004)の騒動では四国新聞も特集記事を組むなど、ブームを牽引する製麺所型の小規模うどん店に大きな負担がすぐにでも降りかかる勢いの報道が続いていましたが、その後、「あれは何だったんだろう…」と思うように沈静化していたこの問題。あの時に県が補助対象とした2件の排水処理技術のうちの1つが、3年経ってようやく1号機の開発に漕ぎ着け、約200万円で「池上製麺所」に設置されました。
続いて12月に関連記事がもう1本。
うどん店の排水処理装置、低コスト化へ研究推進 県が方針
11月定例県議会は30日、環境建設委員会を開き、うどん店の排水問題や豊島廃棄物処理事業などについて審議。うどん店の問題では、排水の処理装置が高額で小規模事業所などで設置が進んでいないことを受け、環境森林部長は「処理装置の低コスト化に向け研究を進めたい」と述べた。県内では、うどんのゆで汁による河川の水質悪化が問題となっている。低コスト化に向け、部長は「装置に塩化ビニール管などの汎用資材を活用するなど製造業者に働きかけたい」との考えを示したが、処理装置の設置に対する県費助成については、改めて「厳しい」と話した。…(以下略)
記事に「排水の処理装置が高額で小規模事業所などで設置が進んでいない」とあります。やはり、あんなに騒いだけれど政策に「強制力」を持たせるには至らず、うやむやな感じがまだ続いているみたいですが、9月の産経新聞にはこんな記事も載っていました。
ゆで汁大量排水 讃岐うどんに「環境」の壁
一大ブームとなった讃岐うどんに「環境問題」という逆風が吹いている。県内にうどん店が約1100店もある本場、香川県で、ゆで汁の大量排水が問題化。「名産品で環境汚染」という事態にもなりかねない状態だ。このため、イメージダウンを避けたい同県では独自の条例制定を検討。大学と連携した排水処理装置の研究・開発にも乗り出している。
同県のうどんの生産量は、昭和55年度は約1万7000トンだったが、「讃岐うどんブーム」にわいた平成15年度は約6万7000トンと4倍近くまで増加。17年度も約6万1600トンに上った。 しかし、ブームの副産物として「排水問題」が浮上した。うどんを直にゆでた汁は原料のでんぷんなどを多く含む。水質汚染を示す化学的酸素要求量(COD)では、うどん店の排水は平均で1リットルあたり1000ミリグラム。一般家庭の排水の約10倍の濃度で、他の飲食店と比べても倍近くある。 同県のうどん店の多くは、1日の排水量が50トンに満たない既存の小規模店。大規模店に排水処理を義務づけた水質汚濁防止法や、13年4月以降の新設店が対象となる浄化槽法の適用を受けない。このため、排水がそのまま用水路に流れ込むケースがあり、ブーム以降、排水への苦情が県などに寄せられるようになったという。
県はこれまで、排水対策マニュアルを策定するなど店側に自主的な対応を促してきたが、大きな改善が見られず、本格的な対応が必要と判断。昨年10月から新たな規制を設ける条例制定の準備を進めている。 条例では、排水の汚濁基準や浄化槽導入の義務化などの対策の他、罰則規定を想定。20年度の施行を目指している。 一方で、小規模店にとって浄化槽の設置は場所や購入費が難点。このため県は2年前から香川大と共同で、安価で小型な処理装置の開発に着手。ゆで汁に含まれる糖などのリサイクルにもつながる装置を目指している。 県は「ブームに水を差さないような対策を進めたい」と意気込む。県内のうどん業者も「自分たちの排水で瀬戸内海を汚すわけにはいかない」と理解を示す一方、「小規模店にとって規制は厳しい」との声も聞こえる。
「うどん店が約1100店もある本場、香川県」という誇張された数字が載っていますが、ゆで汁排水問題の「COD」云々の記事は平成14年(2002)の騒動時に出ていた話の再掲。ただ、ここには「県が19年10月から新たな規制を設ける条例制定の準備を進め、20年度の施行を目指している」という記述がありますので、再び何かが動き出したのかもしれません。続報を待ちましょう。
「うどんの国」のモニュメントが登場
東讃地区のライオンズクラブが、高松中央インターに「ようこそ うどんの國 香川へ」と書かれたモニュメントを設置しました。
ようこそ! うどんの国へ 庵治石のモニュメント設置(高松中央インター)
うどんの国へようこそ! 高速道路で来県した観光客に歓迎の気持ちを表すモニュメントが12日、高松自動車道の高松中央インターにお目見えした。庵治石の原石に「ようこそ うどんの國 香川へ」の文字と観光キャラクター「親切な青鬼くん」を彫り込み、ドライバーを温かく出迎えている。設置は、観光客をお接待の心でもてなそうと、東讃地域に事務局を置く5つのライオンズクラブが企画。県有地の提供を受けて実現した。モニュメントは、高さ2.1メートル、幅2メートル。同インターの料金所を通過して一般道に向かうランプの脇に設置した。…(以下略)
「うどんの国」という言い方がオブジェに表記されました。これまで文章や見出しに「うどん王国・香川」みたいな表現は出てきましたが、何かの形になって残される“うどんフレーズ”は、おそらくこれが初めてかと。ちなみに、「うどん県」が宣言されるのは平成23年(2011)ですから、まだ4年も先のことです。
讃岐うどんのドッグフードが登場
続いて、「うどん」がドッグフードになったという話題。
本格「犬用さぬきうどん」が登場 ブームで新たな挑戦
(前略)…うどんブームの中で、ドッグフード業界にも、本格的な犬用うどんが登場している。商品名は「本場讃岐のワンコうどん」。丸亀市で雑貨やギフト用品を扱う「セント・レディス」が開発、今年5月から販売している。…(中略)…開発の際に問題となったのは、うどんに含まれる塩分。生地のコシを出すためには塩が欠かせないが、普通のうどんと同じ量の塩分では、犬にとっては塩分過多になる。しかし、「塩を使わずにうどんを打つのは困難」と、数カ所の製麺所に断られた。…(中略)…
結局、善通寺市内の製麺所と塩を使わない製法を共同開発し、約1年間の開発期間を経て商品化。特殊な製法のため、1食あたりの価格は400~500円と、さぬきうどんの感覚からすればかなり割高になるのが難点だ。売り上げは、平均して月間1000食程度。高松市のペットショップでは今年6月から取り扱っているが、他県の系列店の方が売れ行きがよいという。「他県では、うどんそのものの珍しさで買われているようです」と同店スタッフ。…(以下略)
善通寺市のコンビニのそばに「犬用讃岐うどん」という看板が立っていて「なんだろう」と思っていましたが、これだったんですね(笑)。
うどんの飼料化研究が進む
続いて今度は、「うどん」を家畜のエサにしようという話題。
品質に問題なし 県、うどんの飼料化で報告(県議会委)
家庭用飼料の主原料となるトウモロコシの価格がバイオ燃料の需要増で高騰する中、県は28日、売れ残ったうどんなどを代替品として活用できる研究結果を明らかにした。これまでの試験では品質に問題はなく、今後は低コスト処理の研究などを進めるとしている。飼料に活用するうどんは、現在廃棄物処理されているゆで麺の売れ残り商品などを乾燥して再利用することを想定。
うどんの飼料化研究は、2005年度に始めた「食品循環資源飼料化推進事業」の一環で、小麦や塩、水といった成分が飼料として安全で使いやすいことなどから着目した。県畜産試験場の試験結果によると、一般の配合飼料に麺を混ぜる割合が卵用鶏で10%、肉用鶏で20%、豚で40%程度までなら、その卵や肉の品質に影響はなく、飼料として利用できるという。県は今後、スーパーやうどん店などを対象に現在の廃棄量を調査。山田部長は「飼料を製造する業者も必要となるなどいろいろ課題があるが、実現すれば讃岐うどんと讃岐三畜の組み合わせによる話題性もある。引き続き検討したい」としている。
2年前の2005年度に始まった「うどんの飼料化」の研究の中間発表で、「それなりに行けそう」という結果が出たようです。「オリーブ」を混ぜたエサで育てた「オリーブ牛」や「オリーブハマチ」や「オリーブ豚」がブランド化されていますが、うどんの飼料化が実現すると「うどん牛」や「うどんハマチ」や「うどん豚」が出てくるのか? 語呂がイマイチで、おしゃれなブランドになりそうな気がしませんが(笑)。
しかしいずれにしろ、うどんがドッグフードや飼料に展開されるという、新しいバリエーションが展開される時代になってきました。そして、数年後には廃棄うどんを使った発電も始まります。
うどん関連の新聞広告はさらに減少
うどん関連の新聞広告の本数は、さらに減少して68本。過去最低になりました。
<県内うどん店>
【高松市】
「さぬき麺業」(高松市松並町)………4本
「愉楽家」(高松市林町)………………2本
「かな泉」(高松市大工町他)…………1本
「ふる里」(高松市春日町)……………1本
「松下製麺所」(高松市中野町)………1本
「うどん田中」(高松市林町)…………1本
「麦○」(高松市円座町)………………1本
「てら屋」(高松市檀紙町)……………1本
「北山うどん」(高松市鬼無町)………1本
「ヨコクラうどん」(高松市鬼無町)…1本
「明石家」(高松市丸亀町)……………1本
「こだわり麺や」(高松市天神前)……1本 県庁前2月28日オープン
「かわたうどん」(高松市香南町)……1本 7月6日リニューアルオープン
「つづみ屋」(高松市牟礼町)…………1本
「さくら家」(高松市桜町)……………1本
「いしうす庵」(高松市松縄町)………1本
「ひさし」(高松市三谷町)……………1本
「川福」(高松市大工町)………………1本
【東讃】
「郷屋敷」(牟礼町)……………………16本
「陣内うどん」(東かがわ市松原)……1本
「六車」(東かがわ市湊)………………1本
【中讃】
「てっちゃん」(坂出市西庄町)………7本
「めりけんや」(宇多津町)……………3本
「日の出製麺所」(坂出市富士見町)…1本
「いきいきうどん」(坂出市京町)……1本
「まごころ」(丸亀市蓬莱町)…………1本
「一屋」(丸亀市三条町)………………1本
「わかまつ」(坂出市京町)……………1本
「山の谷うどん」(丸亀市飯山町)……1本
【西讃】
「かなくま餅」(観音寺市植田町)……1本
「いちばん」(三豊市高瀬町)…………1本
「将八」(観音寺市他)…………………1本
「福真」(三豊市豊中町)………………1本
【県外うどん店】
さぬきめん坊(京都市中京区)…………1本
<県内製麺会社>
「石丸製麺」(高松市香南町)…………2本
「藤井製麺」(三木町)…………………1本
「合田平三商店」(観音寺市豊浜町)…1本
「日糧」(三豊市詫間町)………………1本
<その他うどん業界>
「さぬきうどん協同組合」………………1本
「さぬき麺機」(三豊市高瀬町)………1本